時は万葉錦秋の好時節

時は万葉錦秋、天高くどこまで行っても透き通っていて清々しい。また味覚の秋でもある。秋は全てに於いて実り豊かな時である。短い生命の中で最後の輝きを表しているようにも見える。
花の命も人の命も短い。作家の林芙美子の言葉に「花の命は短くて・・・」というのがある。たとえ百歳まで生きたところで、過ぎてしまえばそれは余りにも短く、はかない夢のようなものである。関白太政大臣まで登りつめた太閤秀吉でさえ、死ぬときになってみたら、「難波のことはゆめのまたゆめ」といい、その権力も栄華も夢みたいなものであったといっている。これは、どうせ死ぬ命だからいい加減でもいいということではない。その限りある短い命だからこそ、周囲の紅葉の様に、今を大切に力一杯生き、永遠の命を味わいたいものである。
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