法隆寺展 拝観

先日まで、長岡では中越地震復興十年の節目ということで法隆寺展が開かれた。法隆寺は聖徳太子の寺である。夢殿や五重塔をはじめ優雅な甍を並べ、すべての伽藍に重厚な荘厳さがある。そこに鎮魂の仏像が安置されている。仏像を前にしていると1400年、いろんな変遷にもかかわらず、そこには聖徳太子の祈りの心が伝わってくるようである。祈りの力には深遠なものがありそうである。
京都東山にある清水寺もそうである。ここは、年間500万人の参拝者が訪れるという。日本人なら誰しも一度は行っているところ。舞台のある寺である。最近は、年末にその年の象徴することを、一文字に託して揮毫される森清範貫主の姿がよく知られている。
縁あって先日、40名ほどで森貫主の講話を聞きに参拝してきた。慈光寺にとってはおなじみの方である。檀信徒の中には個々につながりを持っている人もいる。この寺にも不思議な力がある。時代や政治に翻弄され、過去に10回以上も焼けているという。いずれも壊滅的な打撃を受けているのに、そのたびごとに以前にも増した復興を遂げてきているという。
清水寺ほど枕草子や平家物語、歌舞伎、落語など随所に話題を提供している寺は、他にない。この寺も、時代を超えて多くの人々の祈りが感じられる。いまは、ものが豊かで便利な時代であるが、心の安らぎがない。祈りが必要である。
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