自然の恵みを受けてみよう

桜はすでに散ってしまったが、周囲は爽やかな翠にウグイスの声、心地よい時節である。
先日、五泉市に於いて「全国さくらサミット」が開かれた。各自治体の自慢の桜が紹介され、観光面、桜を生かした新たな取り組み、専門の先生の話を交えて意見の交換があった。見事な滝桜、なかには樹齢1,500年のもの、20キロにも及ぶ桜並木もあって、桜に対しては古来より日本人は特別な思いを以て親しみ、保護してきた。
村松も日本さくら名所百選の一つである。奈良時代にすでに絶えたとされる希少品種・穂咲彼岸八重桜もある。花びらから抽出した香水にも成功し、この芳しい匂いが脳の活性化ともなりアルツハイマーなどに応用できそうだとの報告もあった。自然からのものを生かしたいろんなものに活用できればうれしい。
人間以外の動物は自然との結びつきが非常に強く、生存のために感覚が鋭いものをもっている。我が家で飼っているチロ(犬)も、参拝者がまだ見えぬ遙か彼方であっても反応を示してくれる。ヒトもかなり昔に於いては自然との共感共鳴、そして肌で感じる直感というものがあって、自然の流れの中に人間としての主体性を保ってきた。自然を支配するという発想は無かった。文明の進歩と共に効率や利便性を求めて近代化してきた反面、人間がもともと持っていた機能、感覚が退化、マヒしてしまって新たな病気をつくったり生きるエネルギーが失われつつあるのではないか。自然からの恩恵をもっと受けてみても良いのではないかと思う。