別所 虚空蔵尊 祭礼

日本は、古来「静寂」を重んじた国であったと思う。静は環境の静けさ、寂は心の静けさである。いわゆる二つにして一如の世界である。能やお茶の世界、武道の世界においても、その静寂の深まったところ、人間の計らいの無い世界にその精神を求め、自己を高めたのであろう。

  にごりなき 心の水にすむ月は 波もくだけて  光とぞなる

という道元禅師の和歌が改めて思い出される。心の波が静まらなければ真の世界が見えてこず聞こえても来ない。 いまは騒々しい世の中になってしまった。あちこちで自分の立場、考えを守ろうとして対立が起きたり、また逆に雑音がないと不安を感じたり、静寂さにも耐えきれない若者も出てきているようだ。
虚空蔵菩薩の「虚空」は海や空よりもはるかに広々とした空間を意味し、それが全てを包んでしまう、というのである。この度の祭礼には多くの方がお参りされました。ご祈祷された皆様に授けしたお札は、その分身であります。その虚空蔵菩薩とのご縁により新たな心にきりかえ、菩薩のおおらかな心と一体になり、日々いいご縁を結ばれることをご祈念するものであります。
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